アルバム『librte』の4曲目の『ついてない』。

リピートで聴いていた、自家用車で。

最初の数音の前奏で、この曲だとすぐわかる。

ジトッ～としたメロディに、悲壮感漂う歌詞たち。

『手首にカミソリ』を連想してしまう。


　　　
　　　何をしてもうまくいかない

　　　自分だけが不幸だと思いたくなる



　　　誰かのためにとしたことが

　　　いつでも裏目にでてしまう



　　　だけどこれも生まれつきだわ

　　　仕方ないとあきらめて笑うしかない



　　　自分の気持ちに嘘がつけなくて

　　　今夜だけ少しだけ面影にもたれて泣いた




　　数ある孝子さんの作品でこれほど悲壮感漂う作品はない。

淡々と孝子さんが唄ってるだけに、その内容にすぐ引き込まれてしまう。

歌詞が暗く重い作品でも、

メロディーで雰囲気ががらりと変わっている物もある。

それに比べ、この『ついてない』ときたら、

とことん落ち込むにふさわしい。

時に過去を思い浮かべ自然と目頭が熱くなり、止まらなくなる事がある。

イライラした時この作品をふと聴くと、なぜか落ち着く。

自己陶酔にいいのだろうか。

もともとこんな雰囲気の作品を孝子さんに期待していたとはいえ、

マジこんな作品ばかりだったら、ファンを続けていたかどうか、、、。

『陰』もあり『陽』もある孝子ワールド。

素敵な方に巡り合えたことに感謝。


　　　
　　　孝子さんがコンサート会場で『ついてない』を、

唄われた場面に未だ遭遇していない。

ソロ活動再始動の『赤坂』で、

『本編のラスト曲』か『アンコールラスト曲』としてお願いします。

コンサート会場で立ち上がれない作品のベストワンは、

『ついてない』だと思います。